食品販売店を始めるなら、まずは衛生面
食品販売の営業を行うには、許認可を取ることが必要
食品に関する営業を行う場合、地域を所管する保健所に営業許可申請を行い、営業許可を受けることが必要ですが、これは安全で衛生的な食品を提供するために行われているものです。
食品に関する営業といっても、種類が非常に多く、ざっと分類しただけでも「調理業」「製造業」「処理業」「販売業」などがあり、さらに分類すると、「飲食店営業」、「喫茶店営業」、「食肉販売業」…とたくさんの業種があります。
これらの業種のそれぞれの施設基準は少しずつ異なっているのですが、それでもすべてに共通しているのは、「清潔が保てるか」ということになります。さあ、申請をしようとなった時、施設基準に合ったアイテム(冷蔵庫だとか消毒装置などetc…)の準備に目が行きがちなのですが、大前提として、清潔な環境を保てるか、というところを確実に押さえておくことが大切です。
基本は衛生面、清掃して清潔に保てるか
そもそも建物が清潔な環境に建っているか、建物が丈夫な作りになっており、区画や面積が十分か、また床がタイル、コンクリートなどの耐水性で、水洗いして清掃しやすいか、などの条件を満たしていることが必要です。
例えば、賃貸で借りた物件に絨毯がそのまま残っている場合などでは、衛生面の基準を満たすために絨毯を取り除くことになるということです。「床を水洗いして掃除ができ、清潔を保てる」という状態にする必要があるのです。新たにアイテムをそろえる前に、ぜひ基本的な衛生基準をクリアできそうか、念のため確認してみるとよいでしょう。
あとは、アイテムの搬入前や工事の前に、保健所の担当者の方としっかり打ち合わせをして、何か気を付けるべき点を見逃していないか、確認することをお勧めします。