外国人の会社設立

何から手をつけたらいい?経営・管理のVISAもほしい。

家族滞在で日本にいる外国人Aさん。飲食店を始めたいとのことです。お店を運営し、今度は経営管理というVISAも取りたいそうです。さて、何から準備をしていけばいいでしょうか。
外国人であっても、日本での会社設立は可能で、株式会社の場合、①定款認証、②資本金振込、③登記という流れを踏んで手続きを行えば、だいたい2~3週間程度で会社設立ができます。
最初のステップとして、まずは定款というものを作成して、公証役場で認証を受けることが必要なようです。なお、この際、印鑑証明が必要となるので、あらかじめ準備できるか確認しておくとよいでしょう。

定款とは何?何を書けばいいですか?

普通の生活で、定款そのものに接することは、そうそうないという方も多いかと思います。どんなものか?については、日本公証人連合会のHPなどをご覧になればイメージがわくかと思います。
http://www.koshonin.gr.jp/business/b07_4
ざっくりというと新しく作る会社のルールをのようなものです。どんな会社で、どんなことをするのかについて骨格を決めてまとめたものです。では具体的な内容はどのようになっているのでしょうか。

定款に書く内容

①社名
②住所 ①事務所・店舗を借りてその住所を書くか、②とりあえずの自宅住所などを書くか、ですが、②のままですと、VISA申請ができないので、申請前には会社住所を変更する必要があります。変更には料金がかかります。
③資本金 経営管理ビザを取るのであれば、500万円以上が必要となります。また、1000万円未満であれば2年間は消費税が免除されます。
④取締役 取締役と出資者が同じになるパターンが多いようです。任期は2~10年で設定でき、小規模な会社で手続きが面倒だなあという場合は10年、など自由に設定できます。
⑤決算期 こちらも自由に決めることができます。
⑥目的 将来やろうとしていることも含めておくとよいです。飲食店営業、旅行業、古物など、許可が必要となるものは必ず定款の目的に入れておかなければなりません。

定款ができたあとは

無事に定款ができたら、公証役場に行って定款を認証してもらいます。
そして、認証が終わったら、資本金を振り込みます。まだ、会社の口座はないので、自分の口座に自分の名前で振込みます。通帳コピー+振込証明書をもって資本金の証明とすることができます。

あとは、登記申請を行い、会社設立を待ちます。
なお、登記申請は司法書士が行いますので、当事務所も登記は司法書士の先生にお願いします。
会社設立というものは、当たり前ですが、誰でもが一生に何回も遭遇するような手続きではなく、非常に重大なイベントです。Aさんのお店の開業準備、大変なことも多々あるでしょうが、素敵なスタートアップをしてほしいものです。

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